遺産分割とは?遺産分割のキホン

遺産分割とは、被相続人の財産を誰が相続して受け取るかを決めるものです。
一見すると簡単な作業のように思えますが、想像しているよりも非常に難しいものです。
相続の仕組みはとても複雑で、これと言ったマニュアルが無いからです。
つまり100の相続財産があれば、遺産分割の方法も100通りあるという訳です。
だからこそ相続での揉め事は後を絶たず、時には血の繋がった親族を相手にして裁判沙汰になることもあるのです。

相続のケースは色々あります。
被相続人と共に同じ釜の飯を共にして苦楽を分かち合ってきた相続人もいれば、被相続人に対して言葉では表せない酷い行いをしたという方もいらっしゃるでしょう。
相続財産にしても小銭しか残っていないという方もいれば、日本全国だけでなく海外にも土地や不動産を持っている資産家もいらっしゃいます。
でも相続の法律は、全てのケースを考慮して作られている訳ではありません。
だから相続財産について1番熟知している被相続人が遺した遺言書に任せて、遺産を分割していこうというのが今の法律です。
でも必ずしも遺言書が遺されているという訳では無いので、その時は相続人同士で話し合いをして遺産分割を行います。

では遺産分割は、どのような形で行われるのでしょうか。
その前に、法律では財産をどのように分けると決められているのかを説明します。
法律で決められた遺産分割が分かっていなければ、相続人同士でどんなに時間をかけて話し合っても折り合いがつきません。
ただ法律を語るとなるとかなり長くなるので、今回は基本中の基本について取り上げます。

父親・母親・子供3人の5人家族がいたとして、病気で父親が亡くなったとします。
すると相続人は母親と子供3人となり、4人で父親の財産を相続することになりました。
法律では配偶者となる母親に1/2・子供達には1/6ずつ分配されます。
父親に兄弟姉妹や両親がいれば彼等にも相続権があるのではと思うかもしれませんが、子供がいれば相続権は発生しません。
配偶者は被相続人と共に財産を築き上げたということで、相続順位はトップになります。
次に子供・親・兄弟姉妹と続きます。
ただ財産は現金だけでなく、家屋等の不動産や車も含まれています。
これらの財産を法律通りに分配すれば、大混乱です。
ケース・バイ・ケースになりますが実際は、預貯金は母親・不動産は1人目の子供といった形で分配されます。

しかし幾ら法律で決められているからとはいえ、必ずしもその通りに遺産分割をしなければならないということではありません。
相続人にもそれぞれに事情を抱えているので、相続人の事情を組んだ上で分配する必要があります。
例えば、海外で仕事をしていて日本に帰るのは年に数回しかない相続人がいたとしましょう。
相続人は被相続人から山林を受け継いだものの、日本には滅多に帰らないので山林の管理は出来ません。
結果受け継いだ山林は荒れ果ててしまい、近隣住民からも苦情が出てしまったら元も子もないでしょう。
山林を相続するのならば、近くに住み毎日通える相続人が受け継ぐのが望ましいと言えます。
また生活に困窮している相続人が、歴史的価値の高い骨董品を受け継いだとします。
価値の高い骨董品を受け継いだので万々歳かと思いきや、高い相続税が発生し税金の支払いに苦労して生活が更に苦しくなれば、何の為の財産か分からなくなります。

法律では一応遺産分割の割合について書かれているものの、一方では「遺産分割の際には、財産の種類や性質・各相続人の年齢や職業等を考慮しなければならない」とも定められています。
だから遺産分割の話し合いにおいては、相続人が抱えている事情を踏まえた上で行わなければならないのです。
相続人の事情を考えながらとなると更に難しくなりますが、もし躓いたのならば専門家に相談するのも手です。
そしてご自分でも相続について、しっかり勉強することも必要です。
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相続の仕組みは非常に複雑なものがあり、全てを理解するには時間がかかります。
専門書を手にして読んでも専門用語のオンパレードで、何を書いているのか分かりません。
でも専門書の中には難しい物ではなく、分かりやすく解説してくれているものもあります。
図書館へ行けば相続に関する本が沢山あるので、読んでおいた方が良いでしょう。
インターネットでも相続に関する情報が掲載されているので、目を通しておくだけでも損はありません。
相続にまつわるトラブルは色々ありますが、大元の要因となっているのが知識不足です。
100%絶対に大丈夫とは言い切れないものの、トラブル防止の為にもしっかり勉強するようにして下さい。

そして遺産分割にあたり最も重要なのは、嘘をつかないことです。
嘘をついてしまうと、後でとんでもないペナルティが待ち受けており、下手をすれば相続欠格事由にもなるかもしれません。
例えご自分に不利な情報だとしても、正直になるのが1番なのです。